瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会とは

瀬戸内海地域は、古来より海上交通の場として栄え、独自の社会・経済文化圏を歴史的に形成し、我が国の発展に寄与してきました。
本協議会は、その歴史の重み自然の恵みを活かして、瀬戸内の各地域が一体となり海を活かした地域づくりを考え実践することにより、瀬戸内海地域全体のさらなる振興と発展を図ることを目的として、平成3年5月に設立されました。
現在、瀬戸内海沿岸の107の市町村と11府県(大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県)の会員と協議会活動をサポートする国土交通省地方機関(近畿・中国・四国・九州の各地方整備局港湾空港部、地方運輸局及び神戸運輸監理部)が、あらゆる境を越えて一堂にあつまり、様々な交流・連携活動を行っています。

../img/content/会員市町村(平成29年6月1日現在)

会員市町村(平成29年6月1日現在)

設立趣旨 (平成3年5月)

瀬戸内海は、古来よりわが国の発展に寄与し、独自の文化を築き上げてきた。
特に瀬戸内海は、古くから海上交通の場として栄え、沿岸の各地域を、この海を拠りどころとして他地域との交流を深め、産業を興し、文化を花開かせてきた。
明治以降、陸上交通機関の発展に伴い、人々の生活は海から遠ざかってきたが、近年の海洋性レクリェーションの普及や海を中心としたリゾート開発等により、人々の海への関心が高まってきているとともに、人々の交通の路としても海を見直そうという機運も生まれてきつつある。
このようななかで、瀬戸内海全体の歴史を重み、自然の恵みを生かすために、個々の地域が抱え持つ資源をさらに活用するとともに、多様な資源を持つ各地域が連携して「陸」、「海」、「島」をネットワーク化することによって、瀬戸内に新しい文化を育み、より快適な地域を創りだすことが可能と考えられる。
そこで、瀬戸内海沿岸に位置する各市町村が一堂に会し、新たな文化の創造、観光、レクリェーションの振興、生活環境の拡充を図ることにより、瀬戸内地域全体のさらなる振興と発展を図ることを目的として、「瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会」を設立するものである。

協議会の活動指針 (平成18年6月)

  • ・高速海上交通時代に対応した今日的意義のある「海の路の構築」並びに地震、津波に対応した防災ネットワークの整備
  • ・失われた干潟、藻場の再生や災害、荒廃によるはげ山の修復等の瀬戸内海の環境創造
  • ・瀬戸内海の景観、歴史、文化、食、街並み等インバウンド観光時代における瀬戸内の魅力発信

協議会の組織について

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[ 総 会 ]

予算・決算、また協議会活動に対する最終決定を行います。また、瀬戸内海を介して様々な議論、意見交換を行います。

[ 幹事会 ]

各府県ブロック代表により構成され、各実行委員会毎の活動に対する助言や協議会全般にわたる審議、また予算(案)、決算報告に対する審議を行います。

[ 実行委員会 ]

協議会活動は、4つの実行委員会より構成され(魅力検討委員会、環境事業委員会、情報発信委員会、防災委員会)、広範囲にわたり活動を行っています。

[ 担当者会 ]

実務者レベルにより構成され、活動に対する審議、また、アイディアの掘り起こし、情報交換等と行います。

[ パイロットグループ ]

複数の会員によるグループで、瀬戸内海の交流促進に寄与する活動に対し支援します。